化学会について〜続報〜

更新が滞っていましたがまぁ、結果をお伝えします。
ジャブリー 発
とりあえず金属板に液体を垂らしたのですが本には「撥水しない」と書いてあって、農耕ボクサーさんのお話を聞くと「撥水する」ということになり一同の間には困惑が広がっております。(垂らすものは純水を使いました。)
今は今までのことを反省して(?)次のようにしました。
    1、垂らされるもの(?)にはとりあえずガラスとアルミ
    2、垂らすものにはとりあえず純水を
    3、純水に液体を溶かし、濃度を変えて実験する

原稿の期限が1月の28日だったので上記の1・2に関して実験を行い、ただいま角度の測定をしています。

アルミには鏡面処理まがいなことをしています。おかげでリン酸が消滅しました。

まぁこんなとこです。

ほかには、水爆用に電気分解の装置を簡素なものでありますが作成しました。試運転したところきれいな火まで見え大成功です・・・といいたいところののですが、遅くて遅くて。
化学クラブ発表会 | comments (1) | -

Comments

R.Sato | 2005/01/23 09:09 PM
●アルミ板について

厳密に言うと、アルミという素材そのものでしたら理屈の上では弾くはずです。しかし、この考え方は肝心なことを忘れています。というのは、水滴を垂らした時、または空気中に金属アルミ板を取り出した時、表面に於いて反応がおこらない、というのが前提条件だからです。

ご存じのとおり、アルミ板は空気中に放置することで酸化を受けますし、電解研磨にしても含まれる水が電極付近で電気二重層を形成した後、アルミ表面が陽極に密集した、水酸化物イオン(HO-)で水酸化アルミとさらに酸化が進んだ酸化アルミが電極反応で生じ、それを電解液の強酸によって溶かされて研磨されていくとされています。つまり、一見しただけでは金属光沢があるアルミ板でも、表面は薄い酸化アルミで被覆されていることになります。

一度金属アルミが酸化物のAl2O3となってしまえば、構造はガラスとほぼ同じで、親水性があるので、表面エネルギーが低くなって濡れるという現象が起こります。

この表面エネルギーは液滴と基板との間に働く界面張力が基板によってどれだけ影響を受けるかを液滴の接触角で測定する方法と言っても、誤りはほとんど無いでしょう。

このような実験は金属板よりは、むしろ、ポリプロピレンとか、ポリエチレン、PETフィルムなど、樹脂の上でやってみる価値もあるかと思います。基板表面を構成する物質と、水などの各種溶媒との親和性を評価する方が理にかなっていると思いますが、如何でしょうか。

●最後に

実は、工業的(特に電子材料)には、濡れ性や水分吸収量が特に重要視されています。やってみて無駄な実験ではありません。

表面のコンタミ(手脂や埃といった汚染・汚れ)も表面の接触角に大きな影響を与えます。細心の注意を払って実験して下さい。

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