Feed the Beast問題
2009.05.26 Tuesday 05:07
キャニオン
AMDがPhenom IIを発売して明らかになったのは、最近、Feed the Beast問題が顕在化しつつあると言うことです。
Phenom X4はそれほど速度的に優位性が示せなかったのですが、内蔵L3キャッシュを6MBまで増量したPhenom IIでは同一クロックのCore 2 Quadに匹敵かそれ以上のスピードが出せます。 (ちなみに、Core 2 QuadはCore 2 Duoのダイを二つ搭載しているので、キャッシュはデュアルコアに対して搭載していて、Core 2 Duoの倍入っていることになります) これは、プロセッサ直結のメモリの帯域が不足していると、CPUの実性能が引き出せないということを示唆しているものです。
これからもCPUのスループットが向上するにつれ、メモリ帯域の不足が顕在することは間違いありません。CPUの処理性能の向上に対して、JEDECが制定しているメモリモジュールの帯域向上は緩やかです。
グラフィックを専門に扱うことになっていたGPUの方が既に一般的なCPUより高度な演算能力を備えるようになってきて、最新のメモリを搭載するようになってきた傾向でもこの問題が徐々に深刻になってきていることを顕しています。
やはり、単純演算能力では近くに全てをまとめる「強力な中央」が分配に能力を使わないだけ強力なのですが、そこそこの演算能力をそれなりに組み合わせる「チームワーク」の方が最終的な能力は高いのかもしれません。
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