先月手に入れたCDを今さら取り上げてみます。
竹井詩織里さんの3rdオリジナルアルバム『Diary』です。アルバムとしては1年7ヶ月ぶりの作品なのですが、今回はGIZAにしては珍しく半数以上のトラックでオケ録りしてます。(周りを見ると当たり前のことなんですけど..)
竹井詩織里さんの3rdオリジナルアルバム『Diary』です。アルバムとしては1年7ヶ月ぶりの作品なのですが、今回はGIZAにしては珍しく半数以上のトラックでオケ録りしてます。(周りを見ると当たり前のことなんですけど..)
「多少の期待を抱いても、し過ぎることはないな」というのが最近のBEINGなのですが、先行シングルの出来を見てもその言葉が良くも悪くも当てはまる作品ですね。
先行シングルの出来については今さら話す必要はないので、わりと気に入った一部のアルバム曲についての感想を。
自作曲の“迷子の街”。『Like a little Love』に収録された“流星”と違って、取って付けた感がないメロディで、リズムやアレンジがかなり良いように感じられました。強いて言うなら、これに生のフリューゲルホルンとアップライトベース(ウッドベース、というのは正しい言葉ではない)の音を加えるとよりあたたかい曲になったのではないかと。打ち込みのブラスアレンジは安っぽく感じます。音量が大きい管はどう入れるかが勝負ですが、要は楽器の選択と奏者を含めた用いようです。
あとは“並木道”と“sweet home”が得意なジャンルになるのか、竹井さんらしい良さが出ているように思えました。特に、関西の若手ピアノトリオが参加している“並木道”の雰囲気は(GIZAが出している音源にしては)すばらしいですね。(世間的にはこの辺が「並の仕上がり」だと思います)
アルバムの“きっともう恋にはならない”以降の流れが良くできているように感じたんですけど、ちょっとパンチが足りないというか、曲順が良いだけにそのまま流れていくのがアルバムの出来として惜しいですね。個人的には“蜜月”クラスの楽曲が中盤に1曲欲しかったです。(あの曲に関しては増崎さんのアレンジとギターがすばらしかった、というのもありますが..)
最後に。このCDの紹介が今さらになった理由は、あまり聞き込んでいなかったというだけなんですけど、これには理由があります。最近イベントライブを通りがかりで見たり、好きこのんで歌を聞くようになった人たちと比べると、ボーカルの水準が「今年デビューするの?」というレベルに感じられてしまうのです。
声質としては良いものを持っているとは思うんです。詩のセンスも悪くないと思いますし、自身作曲の曲調も悪くはなくなってきたとは思います。でも、声の張り上げ方が拙い。この曲調、このセンスで売って行くにはもっと上手くないと辛いと思うんです。(ジャンルとしては有望です。テレビに出なくてもUSENやラジオだけで充分話題になれます)尤も、この手のボーカルトレーニングを請け負ってくれそうな人が社内にいるかは甚だ疑問ですが..。(理由が聞きたければライブの前のオフ会かどこかで突いたら答えるつもりです。書くと長いし、ある種の勘なので..)
<収録曲>
1. 桜色 作詞:AZUKI 七 作曲:桂花 編曲:小林哲
2. いびつな果実 作詞:竹井詩織里 作曲:Hiya&Katsuma 編曲:小林哲
3. 迷子の街 作詞・作曲:竹井詩織里 編曲:小林哲
4. 最後のカーブ 作詞:竹井詩織里 作曲:宝仙明伽音 編曲:NAKEDGRUN
5. milky way 作詞:竹井詩織里 作曲:大野愛果 編曲:小林哲
6. きっともう恋にはならない 作詞:AZUKI 七 作曲:宝仙明伽音 編曲:小林哲
7. サイクル 作詞:竹井詩織里 作曲:桂花 編曲:大賀好修
8. Like a little Love 作詞:AZUKI 七 作曲:徳永暁人 編曲:小林哲
9. 並木道☆ 作詞:竹井詩織里 作曲:後藤康二 編曲:藤原知之
10. sweet home☆ 作詞:竹井詩織里 作曲:小澤正澄 編曲:NAKEDGRUN
11. 同じ夜 違う朝 作詞:竹井詩織里 作曲:桂花 編曲:NAKEDGRUN
12. 夢のつづき 作詞:竹井詩織里 作曲:後藤康二 編曲:小林哲
13. outro. Sleep 作詞・作曲:竹井詩織里 編曲:岡本仁志
先行シングルの出来については今さら話す必要はないので、わりと気に入った一部のアルバム曲についての感想を。
自作曲の“迷子の街”。『Like a little Love』に収録された“流星”と違って、取って付けた感がないメロディで、リズムやアレンジがかなり良いように感じられました。強いて言うなら、これに生のフリューゲルホルンとアップライトベース(ウッドベース、というのは正しい言葉ではない)の音を加えるとよりあたたかい曲になったのではないかと。打ち込みのブラスアレンジは安っぽく感じます。音量が大きい管はどう入れるかが勝負ですが、要は楽器の選択と奏者を含めた用いようです。
あとは“並木道”と“sweet home”が得意なジャンルになるのか、竹井さんらしい良さが出ているように思えました。特に、関西の若手ピアノトリオが参加している“並木道”の雰囲気は(GIZAが出している音源にしては)すばらしいですね。(世間的にはこの辺が「並の仕上がり」だと思います)
アルバムの“きっともう恋にはならない”以降の流れが良くできているように感じたんですけど、ちょっとパンチが足りないというか、曲順が良いだけにそのまま流れていくのがアルバムの出来として惜しいですね。個人的には“蜜月”クラスの楽曲が中盤に1曲欲しかったです。(あの曲に関しては増崎さんのアレンジとギターがすばらしかった、というのもありますが..)
最後に。このCDの紹介が今さらになった理由は、あまり聞き込んでいなかったというだけなんですけど、これには理由があります。最近イベントライブを通りがかりで見たり、好きこのんで歌を聞くようになった人たちと比べると、ボーカルの水準が「今年デビューするの?」というレベルに感じられてしまうのです。
声質としては良いものを持っているとは思うんです。詩のセンスも悪くないと思いますし、自身作曲の曲調も悪くはなくなってきたとは思います。でも、声の張り上げ方が拙い。この曲調、このセンスで売って行くにはもっと上手くないと辛いと思うんです。(ジャンルとしては有望です。テレビに出なくてもUSENやラジオだけで充分話題になれます)尤も、この手のボーカルトレーニングを請け負ってくれそうな人が社内にいるかは甚だ疑問ですが..。(理由が聞きたければライブの前のオフ会かどこかで突いたら答えるつもりです。書くと長いし、ある種の勘なので..)
<収録曲>
1. 桜色 作詞:AZUKI 七 作曲:桂花 編曲:小林哲
2. いびつな果実 作詞:竹井詩織里 作曲:Hiya&Katsuma 編曲:小林哲
3. 迷子の街 作詞・作曲:竹井詩織里 編曲:小林哲
4. 最後のカーブ 作詞:竹井詩織里 作曲:宝仙明伽音 編曲:NAKEDGRUN
5. milky way 作詞:竹井詩織里 作曲:大野愛果 編曲:小林哲
6. きっともう恋にはならない 作詞:AZUKI 七 作曲:宝仙明伽音 編曲:小林哲
7. サイクル 作詞:竹井詩織里 作曲:桂花 編曲:大賀好修
8. Like a little Love 作詞:AZUKI 七 作曲:徳永暁人 編曲:小林哲
9. 並木道☆ 作詞:竹井詩織里 作曲:後藤康二 編曲:藤原知之
10. sweet home☆ 作詞:竹井詩織里 作曲:小澤正澄 編曲:NAKEDGRUN
11. 同じ夜 違う朝 作詞:竹井詩織里 作曲:桂花 編曲:NAKEDGRUN
12. 夢のつづき 作詞:竹井詩織里 作曲:後藤康二 編曲:小林哲
13. outro. Sleep 作詞・作曲:竹井詩織里 編曲:岡本仁志
Comments
磨かないと厳しいかもですね。確かに声の張り上げ方は
ちょっと気になりますね。強力なライバルもいそうですし。
最近、Jazzのライブハウスでnoonがやや人気が出てきているようなんです。
歌唱力はJ-POPのレベル比較で言うととても上手い、Jazzで言うと普通レベルなんですけど、オーガニックボイスで聞きやすいですよ。
実は、去年JとB+noonのインストアライブでnoonさんの歌唱は聴いたことがあります。竹井さんのような声質でJazzヴォーカルを軽く聞きたいならお奨めですね。