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2007.03.24 Saturday

◇ 今年の流行?

 最近、何かとライブツアーや記念コンサートが開かれていますよね。10年くらい前と比べてすごく増えている気がするんですけど、気のせいでしょうか?

 音楽を売る側には配信とパッケージ、ライブと3つのセグメントの事業があるわけですけど、単価が安い配信と、あまり売れなくなってきたパッケージと来れば、ライブグッズやライブというところが重点項目になるのはある意味当然の帰結かもしれませんが..。(私はライブグッズは極力買わないけどね..)

 その中で、やはり生の音楽になってくると、CDで聞いているのとは違う次元の何かを求めてくるわけで、それは同質のものではなくて、単発というのがキーワードになると思います。

 単発といえば、即興演奏のジャズのようなものになると思うんですけど、去年の後半から今年にかけて、レーベルサイドが仕掛けている面もあるとは言え、Jazz-Crossover系の音楽の再興というのが実際にあると思います。CD化されていないFusion系のミュージシャンもかなりいらっしゃいますし、それを聴きに行くために自分がライブハウスに出かけているというのはあります。あとは、「ギター1本かついで」というフォークソングのようなものですね。団塊の世代の引退によって、フォークソングブームの再来のようなものがあるようです。

 Jazz-CrossoverやFusionのようなものはiTunes Storeの存在が火付け役なのかもしれませんが、去年の秋口にレーベルがキャンペーンを張ったりして、Jazzが一般にも広く知られるようになってきているのは確かなようです。アメリカでJazzyなサウンドに乗せるヴォーカルのNorah Jonesが流行ってから数年経っていますが、日本にもその動きは少し来ているようです。(尤も、Norah Jonesは声にクセがある上、あまり力強くないので私は良さをあまり感じないんですが..)

 フォークソングならば近年一番有名なのがコブクロでしょうけど、最近は女性フォークソングシンガーも多く出てきていますし、弾き語りで多数のライブを行うことが出来るフォークソングはしばらくは続いていくでしょう。(個人的にはコブクロやゆずはポップスと思えば並だけど、フォーク系にしては軽すぎて、個人的に引っかかるところがありません..)

 ただし、私の予想ですが、これらのジャンルは昔ながらのフォークやJazzではなく、あくまで境界が曖昧な音楽が主流になっていくと思います。ソロでも出来るけど、バンドアレンジにしてポップスやロックのような感じで歌うフォークや、ジャズの臭いのするポップス、ポップスやロックの聞きやすさを併せ持ったジャズ(要するにFusionですね)が主流になるだろうという考えですね。

 というのも、ニューフォーク(民謡と区別して..)だと、内容如何にしては勝手に歌ってろという感じも受けますし、古典的な真剣勝負のジャズだけでは難解で聴いていて疲れるからです。かといって、聞きやすいだけではすぐ飽きてしまうので、ある程度の聞きやすさを付加した音楽、つまりJazzならJazz-Crossover 〜 Fusion(の一部)のようなジャンル、それもより現代風にアレンジしたものが流行ってくるような気がします。

 総合的には'70sブームの再来なのか、それよりも現代的になっているのか、より発展した新しいジャンルになるのか、その辺が見処でしょうね。この兆しが本格的な潮流になるのか、みていきたいと思います。
Posted by キャニオン at 10:22 | comments (0) | trackbacks (0) | 音楽

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