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2006.11.17 Friday

◇ 最近、音楽について思うこと

 今年に入ってから、「そうそう、こんな音楽が聴きたかった」というものに多く出会っている気がします。就職して、「旧譜の大人買い」をしたのとは違う満足感ですね。

 ただ、こうやって5年間見てきている中で、手の込んだデビュー曲や世間的に有名になった曲(あるいは有名にするために仕込んだ曲)で引っかかったのは、後に離心することも多いということにボチボチ気づいています。自分の足でライブに出かけて、「この人、芽があるな」と思って買った方が、往々にして後にも離心しない確率が高いものです。

 そういうことを考えると、当てるために仕込むのは、その人の後のことを考えると良くない気がします。(当たりすぎて人生が狂ったなど..)一時的にはレコード会社を潤してくれることでしょう。でも、その効果は長続きしません。たとえ時間がかかっても、じっくり育てていくこと、これが後の成功につながる気がします。手間暇を惜しまず、質のためなら出来ることは全部やる、それが後に名曲として一般に認知されているものの基本でしょう。

 これ、人材教育の基本となる理論なのですが、あまりにこのことを忘れている人が多くなっている気がします..。
Posted by キャニオン at 05:02 | comments (2) | trackbacks (0) | 音楽

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Comments

良いこと言いますね。

90年代以後、プロモーション戦術がヒットする、しないを左右するようになって以来、「売れる音楽」と「良い音楽」は必ずしも一致しないと思っています。
音楽業界全体が(ついでにファンも含めて)「良い音楽」を求めるようになって欲しいのですが、「全部ではない」ってのが実情なんじゃないかと、、、。
by : H.Sasamoto ... 2006/11/20 12:46 AM
>H.Sasamotoさん
 本当はプロモーション如きでものの善し悪しを判断されてはいけないのですが、購入基準がプロモーションのみということは、その人にものを見る目がないということでしょう。
 だいたいライブに行ってもサポートメンバーに目もくれなかったり、BEINGでなければ作曲家陣すら気にしなかったりする人が多いじゃないですか。残念ながらその時点で今の日本の音楽の裾野はしれていると思うのですよ..。

 一度で良いからホンモノのプロの演奏や、いわゆる定番モノの音楽を聴いて欲しいんですけどね。そうすると自ずと基準が出来るはずですから..。
by : キャニオン ... 2006/11/20 08:29 PM

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