今月も引き続き旧譜強化月間ということで、Burt Bacharachの作品集BOX【the look of love】を買いました。
“Raindrops Keep Fallin' On My Head”という曲がおそらく最も有名な曲であろう作曲家であり、自身も歌うシンガーソングライターでもあるのですが、楽曲提供者・編曲家・プロデューサーとしての立場の方が有名でしょう。曲はポップやイージーリスニングに分類されているだけあって、メロディメーカーとして目を見張るものがあります。
“Raindrops Keep Fallin' On My Head”という曲がおそらく最も有名な曲であろう作曲家であり、自身も歌うシンガーソングライターでもあるのですが、楽曲提供者・編曲家・プロデューサーとしての立場の方が有名でしょう。曲はポップやイージーリスニングに分類されているだけあって、メロディメーカーとして目を見張るものがあります。
でも、それだけじゃないのです。'60sの作品にはジャズやボッサを基調とした変拍子がそれとなく入っている曲がかなりあるのです。時代が時代だけにテンポは今となっては遅めに感じますが、和声やオーケストレーションを使いこなした編曲、変拍子といった要素は今となっても斬新です。
残念なことに、'60〜'70のはじめくらいまで黄金コンビを組んで作詞を手がけていたHal Davidとは映画音楽の興業がこけたことで仲違いをしてしまいます。仲違いの代償はあまりに大きく、それ以降の作品に前衛的な攻めの姿勢はなくなってしまいました。
アメリカンポップスでも'80以降は彼のようなオーケストレーションを駆使した編曲が無くなり、ポップスの持っていた華やかさが急速に失われていくのですが、この作品を聞いたことで今のJ-POPが置かれている現状で足りないものがよくわかったような気がします。
残念なことに、'60〜'70のはじめくらいまで黄金コンビを組んで作詞を手がけていたHal Davidとは映画音楽の興業がこけたことで仲違いをしてしまいます。仲違いの代償はあまりに大きく、それ以降の作品に前衛的な攻めの姿勢はなくなってしまいました。
アメリカンポップスでも'80以降は彼のようなオーケストレーションを駆使した編曲が無くなり、ポップスの持っていた華やかさが急速に失われていくのですが、この作品を聞いたことで今のJ-POPが置かれている現状で足りないものがよくわかったような気がします。
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