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2008.06.10 Tuesday

◇ 黒船来港

 出ましたね、iPhone 3G。何より着目すべきはその価格の安さです。

 あれだけの機能を詰め込んで16GBのフラッシュを搭載して299米ドル。日本円に換算して3万円強。国内で販売されている携帯電話機の定価より2万円以上も安い計算になります。

 もう一つは販売形態。iPhoneはアップルが販売する形態をとります。従来、携帯電話機はどのメーカーであれ、キャリアが販売する形態をとっていました。電話機の値段をメーカーが決定し、キャリアはそれに従うだけという、海外でのデファクトスタンダードを呑まなければいけないわけです。

 そんなこんなで、何より加入者が欲しいソフトバンクモバイルはアップルが出した条件を全て呑んだのでしょう。これで少し日本の商慣行が変化するのかが見物です。

 それにしてもなぁ、NANDフラッシュがいくら安くなったとはいえ、iPhone 3GはiPod touchより安いんだもんなぁ..。

 と思っていたんですが、Engadget Japaneseによると、単体の値段はiPod touchより高く、Vodafoneの縛り無し契約プランで8GBで499ユーロ、16GB 599ユーロなのだそうです。

 つまり、日本で行われている「縛り付安売り」を全世界で展開したわけであって、通信料収入を受け取る代わりに、アップルが端末を定価でキャリアに卸すという日本の仕組みを全世界で展開しただけのようです。

 変わったのは、携帯電話がキャリアのブランドでなくなった部分だけ。むしろ、イーモバイルが中国製の6000円未満の端末を投入したことの方がニュースとして面白そうです。(6月12日追記)
Posted by キャニオン at 20:23 | comments (0) | trackbacks (0) | 雑談

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