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2008.06.01 Sunday

◇ すごくクリア!

Ultimate Collection(The Who) 先日、SHM-CDのThe Who 【Ultimate Collection】を買った旨を書いたのですが、パッケージを開けてディスク盤面をしげしげと眺めてみると、普通のポリカより複屈折が小さいこと(反射で見える鏡像が鮮明で、盤面を見ても通常のCDと虹の見え方が違う)に気付きました。透明プラスティックよりは、何かの光学材料を見ているような感じです。ポリカーボネート自体は複屈折が大きい材料なので、いろいろな添加剤を加えたポリマーブレンドになっているのでしょう。

 ポリカーボネートメーカーは光ディスク向けには別銘柄を提供しているので、さほど大きな違いはないかと思ったのですが、盤面を見比べてみて差が感じられるので、材料価格3倍(パイロットスケールの場合)の差はありそうです。

 さて、材料面はさておき、音質です。直接比較対象がないので、とりあえずDISK 2を聞いた印象を書こうと思います。

 圧縮音源よりはCDを直に再生した方が音質が良いのは当たり前なのですが、私のデスクトップPCで再生しても楽器やヴォーカルに曇りがないことがはっきりわかるくらい音質が違います。同じような楽器構成の、同じレーベル、同じ時期に録音したディスクと比べても楽器の音が非常にクリアです。スピーカーの前にミュートがついていたのが取り払われたような、こもった感じのなくなった音になっているのに驚きました。

 SHM-CDに使われている特殊グレードのポリカの比重は従来ポリカとあまり変わりませんので、従来のCD再生機で再生しても何ら悪影響はありませんし、材料費が上がる以外の悪い点は全くありません。むしろ、この材料を今後の標準にして欲しい、そう思いました。

 パッケージメディアと配信の差別化ということがよく言われますけど、わかる人向けという意味で、CDの素材を改善しても良いんじゃない?と思ったのでした。その前に、レコーディングの善し悪しを何とかするべきレーベルも多々あるんですけどね..。
Posted by キャニオン at 09:23 | comments (0) | trackbacks (0) | 音楽

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